マップは財産の切り売り
2015年 06月 21日
気になった場所に行ってみたりしたことはあります。
昔は色んなところから出ていたようですが最近は減少傾向なんでしょうか。
しかしこのマップってもの、もう時代に合わないと思います。
というか危険でしかないと思う。
20年、30年前ならば、情報の発信、伝達手段はアナログで、交通の便も今より悪く
それでいて産地は多かったからまだ静かにできたでしょう。
でも今は、今日入手した情報で次の日にはピンポイントに人が押し掛ける時代ですから
困ったものです。情報の伝達は詳細な地図付きで一瞬でシェアできますからね。
それに加えてこの10年、色々と変化が起きています。
団塊の世代が大量にリタイヤして趣味を再開し一気にフィールドに出ている。
しかも時代は変われど感覚は当時(30~40年前?)のままやるものですから
結構目立つんですよね。
さらに撮影家も増えました。デジカメの普及からか2005年頃にブログが増えだし
ジワジワと増えて2012年頃も増えた時期でしたが寄りつく場所の情報は所詮同じ出所
ですから、さらに人が集まり人家の近くなら摩擦も相当なものです。
先月、探索帰りに友人ととあるポイントの様子を見てみました。数年ぶりに訪れたんですが
そこらじゅうにロープが張り巡らされ立ち入り禁止、駐車禁止の張り紙が…。結構うるさく注意
されるようです。
まぁネットでもよく写真付きで出てましたから相当人がタカってたんでしょう。狭い道に駐車して
恐らくは私有地であろう辺りをウロウロ、それも毎年発生時期に何人も来ればこうなるよなと。
そういう場所ってたいていマップに出てます。10年以上前のものかもしれないけど
ポイントが生きていれば人は集まります。何カ所も産地が潰れるのを見てきたけど
これからも増えるのかと思うと色んな感情が湧いてきますね。潰れるというのは立ち入り禁止に
なったり、採集禁止になったり、条例ができたり、人が押し掛けたために発生木が切られたりと
各ジャンルの虫屋のいずれかが楽しめなくなったら終わりだと思っています。
個人的にはあそこのゴマシジミとあそこのギフチョウなんか残念でなりませんが。静かに大事に
脈々と受け継がれるポイントってあると思うんです。そういうものをもっと大事にするべきです。