蝶屋の価値観が変わる時
2016年 11月 21日
その要因は産地の荒廃、消滅、それに伴う条例や法律の締め付け強化。能動的ではなく
しかたなく変化せざるを得ない状況になったと思います。
自分としては子供の頃によく夢見た国産種を1種でも多く自分の手でネットインしたい!という
夢と言うか目標はいつしか消えてなくなっていました。現在は自分の好きな種、好きな産地を
極める、あるいは飼育での可能性を見出してみるという事に重点を置いています。
「飼育に活路を見出している」「あれもこれもではなく自分の好きな種を突き詰める」
「欲しい種はネットで買っちゃう(笑)」
この3点が思いつく価値観の変化であり今後間違いなくこの方向性は色濃くなるはずです。
非常に無駄のない、かつ満足度が高い路線なのではないかなと思います。飼育に関しては
今後さらに活発になってくると予想していますが、それに伴って蝶ではなく食草目的でのトラブル等が
増えるものと思います。ただ個人レベルでの飼育の広まりは絶滅阻止には一役買うかもしれません。
今でも貴重な遺伝子を累代飼育されている人がいる訳だし無能で意味のない自己満足の放蝶なんかよりは
100倍有効で後世に期待をつなぐ手段だと思います。
では淘汰される(されて欲しい)今後古くなる価値観とは何か?それは自分の欲を回りに求める
やり方です。あるいはそれの受け皿になるようなもの。例えば採集マップ。本当になくなれば良いと思う。
特に人気種の産地、絶対に間違いなく荒れます!炎上します!
いつも思うんですよ、なんで過去にも繰り返されてきたことが未だに理解できないの?
何度も繰り返すの?アホなの?
人気種は本当にやばい。ギフチョウの○○型とかヒサマツ、クモツキ、オオゴマ、アサマ、キマルリ。
早ければ2年もあれば荒れますよ。飼育目的で食草を根こそぎとか周辺住民に煙たがられるとかも
含めてね。これって誰も責任の取りようがないし悪化したイメージを回復するのもほぼ不可能。
だからこんなアホ丸出しの時代錯誤なものはとっとと消えてもらって、我々は静かに目立たずに
紳士的に蝶屋をやる。これしかないんです。自分はそうするし後ろ盾もなく世間の風当たりも厳しい
昨今、こうする他ないです。なんだか半分未来予想みたいになってしまいましたが、2~3年後
あながち外れてないやん、てな事になっていると思いますよ。
東日本の採集・撮影事情は推察するに「有効性と効率性」の追及になっているのかもしれませんね。
ここまで採集に対する世間の風当たりが強いと、情報で人が群がる場面は格好の餌食でしょう。仰るように、もうポイントマップは日本には要らないと思います。
マップや業者によって消耗されたポイントって自分の経験上2年目にはシェアされた情報で人が押し寄せて3年目には相当な摩擦が発生しています。金になればポイントの消耗なんて関係ないのかもしれませんが、潰された人気種、希少種の産地は戻って来ません。。