魚沼市・只見町のギフチョウ採集禁止へ
2017年 10月 02日
情報には常に敏感にならねばと意識していたんですがねぇ。
内容としては変わり映えしないというか、いつも通りの
「珍しいから採んなや!何もしないけど」のスタンスでございました。
金太郎飴のように毎回条例制定がゴールになってしまっていることが
非常に残念です。
条例が制定され対象種が安泰であるならば文句なし、納得できるんですが
市長の許可があれば生息地に道路を通すことだって可能だし
山ごと切り崩すこともできる。長岡でしたっけ、そんな前例ありましたよね。
「保護地区を破壊、改変する場合は町長の許可を、、」とか、いやいや許可する
可能性残してるじゃん(*_*)そういうのが嫌なんですよ。
いつまで上辺だけの自然保護ごっこをしてるんだと。
動植物、昆虫ってほとんどの場所で人間の活動の循環の中に組み込まれて
ますよね。そのバランスが取れていれば綺麗な生態系が描けるんでしょうが
現状は山は放置され荒れ放題、下草は鹿に食い潰され生命の活力に乏しい山ばかりで
バランスが著しく悪いから生き物が減るわけで。
そこの問題をスルーして希少性だけ煽って地域の財産を後世に残しましょうって
なんかもう言葉で遊んでいるだけでしょうと。。実績に残るようなことをして欲しい。
なんでいい大人が、個人が団体が動いてこんなスカスカなビジョンしか描けないのか
前から疑問だったんですが、それはきっと歴史がないから。お手本がないから。
あと圧倒的に頭の柔軟性が乏しいのと、大きな規模で考えすぎだと思うんです。
ギフチョウなんて間伐しただけで爆発的に増えるでしょう。1つの山でもサンプルにして
適度に手を入れて食草や個体数の推移のデータ取りでもしてみたらと思う。
広範囲に監視員を派遣するぐらいだったら、ミニマムでやってデータを集めて将来広域で
あるいは他地域で保護活動をする際に活用できる実績を積んだ方が良いと思うんだけどなぁ。
あと新潟県においてギフチョウが「絶滅の恐れがある希少種」と認識している時点で
すでに正しく認識できてないから(笑)
日本で有数のギフチョウ多産地に向かって吐く言葉ではないですよね。舗装道路上から
山の尾根筋までワラワラ飛んでますぜ。30~40年前と比べるとかなり減少している!
という言葉を良く聞きますがね、この時期は人間の営みとギフチョウの生活サイクルが
超絶にマッチして、いわばバブル状態であってその時期を基準に置くのも甚だ疑問です。
採集できなくなるのは悲しいです。万が一絶滅してしまうのはもっと悲しいです。
だからこそ看板をかかげて満足しているのではなく、後世に残る「実績」を積み上げるような
保護活動をして欲しいんです。
ギフやヒメオオの保護よりも、所有者の許可無くして不法に入山し、尋常でない大量採集する輩に対する苦情が多く聞かれ、
これらに対しての条例なのでしょうね。栃尾のチョウアカもそういう経緯でした。