新潟県のギフチョウ ~変異など~
2017年 04月 23日
発生の早い低地ではやや小型の個体、5月頃に発生する内陸の個体は大型化する
傾向が見られます。産地によっての変異はさほど大きくないですが数が多いぶん
個体差は結構あるんですよねぇ。
とある産地の標本に前から違和感を持っていたんですが、最近見直していて
違和感の原因に気づきました。
完全に消失していることです。この産地は中越で今年で言えば今頃最盛期を迎える産地なんですが
他にも縦長な印象の個体が採れたりと少し気になる産地なんです。
残念ながら探索時は天候に恵まれずサンプルとなる標本が数頭しかないのでまだなんとも言えない
ところもありますが、何年か通って調査したいな~なんて思っています!
新潟のギフと言えばこんなイメージでございます。小千谷市産(飼育品)
写真のギフチョウ、赤紋に幅が薄いですね。
赤紋の薄い特徴は新潟県産には見られない個体なのですが、下越地方もこの個体群が増えています。
山陰地方の特徴なのですが、気候とかも関係しているのかもしれませんね。
今まで極少数派で存在していた遺伝子が勝ってきたんでしょうか。多産地新潟もあなどれません。